※妖怪経理おばさんは、本当にいるのでしょうか。
組織が大きい所の、経理部門は、チームで仕事をしますが、
大抵の中小企業など、規模の小さいところは、ひとりで経理担当者が配置される事が多いです。
この場合、一つ問題があるとすれば、
「経理の味方になる人がいない」問題です。
経理のモラルを守ろうとすると、ちょっとでもズルしたい人たちに、
煙たがれる事が往々にしてあります。
このような時、経理担当者のメンタルは、どのように守ったらいいのでしょうか。
私の考えるポイントを押さえておけば、少しは気が楽になるかもしれません。
各組織に生息する経理の鬼
規模の小さい組織には、経理担当者がひとりで立ち回る事が多いです。
このような組織のトップが、経理に理解があればいいのですが、
トップ自身も、少しでもズルしたいと思うケースが大半です。
つまり、理解のあるトップがいる組織は、大抵規模も大きくしているわけで、
経理部門をはじめとしたバックオフィス体制を、重点に置いています。
経理担当者を孤立させることは、まずありません。
しかし、経理担当者が、健全な経理を守ろうとすると、理解のない組織の中で浮いてしまう事が起こってしまうのです。
このため、経理のモラルを低くして、ストレスを緩和させようとするのか、
怖い経理の鬼となって、君臨するのか、
選択します。
確かに、ここで、モラルを落とせば、楽かもしれませんが、
恐ろしいことに、人間の潜在意識に、「ズルしている」が刷り込まれて、
ストレスを潜在化させてしまうことで、気づかぬうちに、心を蝕まれてしまいます。
ここが、ひとりで経理を担当する怖さでもあるのです。
1人で経理モラルを守ろうとすると大変
一つ、方法があるとすれば、その組織の顧問税理士など、外部の専門家にメンターになってもらうことです。
しかし、顧問税理士を選択するのは、組織のトップに決定権があるわけですから、
自分と相性のいい担当者が来てくれるか、運を天に任せるしかありません。
これが、雇われの経理担当者の辛いところです。
あと、現場に協力者を作っておくことですが、これも、運です。
たまたま、いてくれたとしても、すぐに退職してしまうなど、人間関係を築くのにも、
厳しいものがあります。
仕事とはいえ、皆が経理を理解できる保証がないわけですから、仕事環境として、あまりお勧めできない職種となってしまうのです。
そこで、私は、組織のトップの方こそ、経理を理解すべきだと提唱させていただいているのです。
経理担当者の、メンタルヘルス問題は、深刻な状態であるので、
みんなで解決すべきものだと、思っています。
仕組みに任せてマシーンに徹する、そして「ありがとう」
まずは、経理担当者の根性に頼るのではなく、
経理を仕組み化(ブラックボックス化させない)を試みることです。
個人の感情に影響されないワークフローを作って、組織全体で回すということです。
この時、うまくいかなかったら、経理担当者のせいにせず、みんなが協力できなかったことを、しっかりと受け止めるようにします。
こうすれば、経理担当者ひとりの肩に、重責を負わす事がなくなります。
経理担当者自身も、ひたすら決められた手順で、淡々と処理を進めることに徹します。
もし、間違いなどあったら、温情や思いやりといった感情をいれず、現場担当に戻すようにすれば、
後は、現場の責任になります。
もし、これで、月次決算が遅れて、組織のトップが苛立ちを隠さないのであれば、
どこに問題があるのか、明確に報告する事ができます。
組織のトップの方も、ここで経理担当者に押し付けるのではなく、仕組みを上手く回せないのであれば、仕組みを改善する方向で、考えていただきたいものです。
そして、もし、スムーズに処理ができたら、現場の人に、経理から
「ありがとう」
と発信すれば、皆、経理担当者も血が通った人間であることに気づいてくれます。
経理担当者は、孤独です。
しかし、経理ができないと、組織は回りません。
経理担当者の機嫌は、組織の鏡です。
鬼になるか、女神になるか。
それは、皆さん次第かもしれません。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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