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「生きた水とそうでない水」日本泳法から学んだこと

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天然ミネラル水と水道水のことではないんです。

「自然の海と川」と「プール」のことを言います。

学生時代、水泳指導員の資格取得をきっかけに、日本泳法(水府流太田派)の練習会に参加していたことがありました。

たまにとんでもない達人が、ふらりとやってきます。25mをたったふた描きで横泳ぎをする様は、これぞ神です。

その方に、確かこんなことを言われました。

 

「プールでいくら練習しても意味ない。水が死んでいるからね。生きた水で泳がないとだめだよ。」

 

プールでの練習が楽ということではありません。ひたすら立ち泳ぎをウエイトを持って50mを10本泳いだりするのは、決して楽ではありません。やっと壁につくと思って安堵しようものなら、プールサイドから竹刀が出てきて、「さあジャンプして」と言われるのって、地獄です。

しかし、日本泳法の真価は、海や川で泳いでナンボなのです。

 

目次

日本泳法と競泳

 

NHK大河ドラマ「いだてん」で、ロサンジェルスオリンピック日本選手団がデモンストレーションしたシーンがあったので、少し知っている方もいらっしゃると思います。

日本泳法のイメージは、甲冑をきて立ち泳ぎしたり、顔を水に付けずに水しぶきを立てずに進んだり、ちょっと奇妙な泳ぎをしています。

近代泳法の4種目は、競泳選手であればどの国の人も同じ泳法ですが、日本泳法は、流派がたくさんあって、その地域にある川ごとに泳ぎ方が異なります。多種多様なのです。

目的も違います。競泳はプールで早く泳ぐ競技ですが、日本泳法は、敵地に乗り込むときや、生活のためなど、生きるためにありました。

昔の子供は、地元の川で遊ぶことがありました。しかし、いつの間にか生きた水ではなく、スイミングクラブのプールで泳ぐようになりました。

私たちが、日常生活で日本泳法に触れることは無くなっています。

 

生きた水の中で鍛錬すること

 

実際に、海や川で泳いで見ると、思い通りに泳ぐのはとても難しいです。急な潮の流れや、底に足がつくと思ったらつかなくて焦ったりします。プールより水が重く感じて、泳ぎ終えると、この世のものと思えない身体の重みで歩けなくなってたりしていました。

しかし、次第にコツをつかんでいきます。プールで泳いでたら気が付かないことを覚えていきます。

私の場合は、呼吸でした。

どんなに状況が悪くても、呼吸が安定していたいらなんとか対処できます。

そして、安定した呼吸のリズムを維持するために、日本泳法の作法があることを理解していきました。

自然に立ち向かうのではない、自然の中に自分をいさせてもらう作法。

日本泳法は、自然と共存する術なのだと会得していきました。

 

どんな状況でも自分を見失わないこと

 

会社経営も同じかもしれません。

時代が厳しく、思うように売上が伸びない。業種によって、やり方が違う。今の私たちは、思うようにできないことが多いでしょう。

日本泳法の呼吸と同じように、自分を見失わないこと。

状況に合わせて、泳法を変えるように対処すること。荒波をやり過ごす術を会得すること。

生きた水の中で立ち回っており、荒波の時代に私たちは置かれていること。

まずは、自分たちの呼吸に意識を向けることから一歩踏み出してみませんか。

そうすれば、次の手が見えてくるかもしれません。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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