うまくいかないことがあると、原因を取り除こうとしていませんか。
しかし、それは本当に理にかなった方法とはいえません。
もうね、この年になると、犯人探しほど野暮なことはないと感じることが増えてきたのです。

JR東日本のスタンプラリー。なぜか、我孫子駅が犯人キャラ。
犯人探しの罠
仕事をしていると、うまくいかないことがあります。
仕事と家庭、日常生活、いたるところにうまくいかないことがでてきます。
たとえば、仕事の場合。あらかじめ決めていたタスクがうまくできなかったり。
なかなか、覚えることができなかったり。
日常生活では、ゴミ出しの日を失念したり。
些細なことでも、思い描いたようにうまくいかないとき、必ず原因を探るクセがついてしまっています。
このような犯人探しには、罠があります。
本来、別の理由でうまく行かなかったとしても、犯人という像を妄想し、排除しようとすることで、ますます状況が悪くなることもあるのです。
このようなとき、犯人にこだわりすぎて、罠に陥ってしまいます。
こうなると、本当にやるべきことを見失うようになります。
そうならないために、犯人を追いかけすぎないことです。
つまり、うまくいかないポイントを泳がせて、様子を伺う余裕を持つと、気づくことがあるのです。
できないことから、しないことへの転換
本当に自分がやるべき仕事だったのか。思い返すようにしています。
できないことにこだわることで、よりできないループが深まってしまいます。
であれば、切り口をかえて、やってはいけないことを無理してやろうとしていないか問いただすのです。
こうすることで、人は、一つのことに執着せず、手放すことができます。
犯人を追うのではなく、犯人を追うのを辞める。
これが、罠にかからない唯一のコツです。
そして、縛られないことで、本当の自己コントロールができます。
仕事をするのも、生活をするのも、自分の心と肉体が動いて成り立っています。
自分を否定してしまっては、自分にしかできないことまで手放すことになります。
うまく行かないときは、今進もうとしている方向性が違っているサインです。
タスクが多すぎるのもあるでしょう。
うまくいかないと思ったら、一旦背負っている荷物を降ろして、ニュートラルにするイメージで、生活を整えるといいでしょう。
人は、空白や余白をなくしていくと、視野がせまくなります。
できないこととしてレッテルを貼る前に、まずはそれらをしない選択をとりましょう。
別に、自分がやらなくてもいいのです。
甘えとは違う、自己受容の大切さ
自己受容とは、自分を受け入れることをいいますが、本来の意味は、ありのままの自分で居続けることをいいます。
つまり、できないこと、失敗したことに甘んじて、自分は悪くないと開き直ることではないのです。
もし、うまくいかなかったら、それは自分がやるべきものではなかったんだと、気づくだけのはなしです。
そして、自分ができることはなにか、立ち止まって抱えている荷物を断捨離するタイミングなのです。
あと、煮詰まった状態を解きほぐすには、遊びの時間をむりくり入れてしまうことです。
とりあえず、映画を見に行く、博物館に行く、プールで泳ぐなど。
簡単にいえば、リフレッシュですが、凝り固まった頭を開放する時間をつくることで、こだわりを手放せる時間を得ることができます。
登山家の野口健さんが言っています。
エベレスト登頂には、一気に登らないそうです。
少し登っては、ベースキャンプまで下り、しばらくして身体を慣らしてから、再度登るを繰り返すそうです。
3歩進んで、2歩下がるですね。
場合によっては、ベースキャンプより下った地元の村で、日常生活を送ってからまた登山に取り組むことで、身体と心がギャップで潰されないようにしているとのこと。
私たちの失敗は、一気にやろうとしたことによる、ひとつのヨリモドシ現象なのかもしれません。
名探偵コナンは、犯人をあぶり出しますが、私たちは、犯人を追いすぎないことで、事件の解決を図ります。
まずったと思ったら、気持ちを切り替えて、方向チェンジしてまいりましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
1日休養日。撮りためたドラマの一気見。
4月期の「波うららか、めおと日和」に大号泣。
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