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日本のものづくりに、心から感動した話

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暮らしの中でふとした瞬間に、「日本のものづくりってすごいな」と感じることはありませんか?

それは、最新のテクノロジーや大企業の製品というよりも、むしろ日常に静かに溶け込んでいる、あたりまえすぎて見逃してしまいそうな存在から感じることが多い気がします。

どれも日常の中で出会ったささやかなエピソードですが、その裏にある技術と職人の心意気に、深く心を打たれました。

目次

私が出会った凄い物たち

壊れない自転車

私が高校生になった頃に買ってもらった自転車。

気づけば、それから40年以上が経っていました。

見た目こそ、カゴが歪み、塗装も少し剥げて、年季が入っています。

けれど、肝心の車体やギア、フレームには不具合ひとつなく、まだまだ現役。
タイヤやブレーキ、ベアリングなど、消耗品はもちろん何度も交換しましたが、

「本体」は一度も壊れていません。

この自転車に乗って、高校に通っていたのを思い出します。

よく、路線バスの後ろについて、爆走して遅刻ギリギリを攻めていたものです。

今思えば、危険極まりないけど、よくぞその頃からずっと現役でいてくれました。

 

この自転車は、日本の老舗メーカーが作ったものです。

今でこそ電動自転車や軽量タイプが人気ですが、昔ながらの堅牢な作りが今なお生きています。

最近では「サステナブルな暮らし」という言葉がよく聞かれますが、まさにこの自転車は“長く使う”ことの大切さを体現している存在。

「壊れたら捨てる」ではなく、「直して使い続ける」——そんな暮らし方ができるのも、質の高いものづくりがあるからこそだと、あらためて感じます。

自転車屋さんに持っていくと、懐かしいと目を細めてくれるそんな自転車です。

紙詰まりしない輪転機

次に感動したのは、NPO法人の総会資料を印刷したときのことです。

数千枚もの資料を一気に印刷するため、地域の施設で輪転機をお借りしました。

「これ、すごい速度で出るけど大丈夫かな?」と最初は不安だったのですが、
始まってみると、まるで職人のような動きで、淡々と、しかし確実に印刷を進めていきます。

紙詰まり?一枚もなし。
文字のズレ?まったくなし。
途中で一度も止まることなく、あっという間に何千枚もの資料を仕上げてくれました。

実は、別の団体を一緒に、別の輪転機を利用していました。

それぞれ、印刷開始のタイミングがズレているのに、いつの間にか、2台同じリズムでモーターを回しております。

単に機械が優れているというだけでなく、「長く使えるように設計されていること」
そして、それを丁寧に保守しながら使い続けている現場の姿勢にも感動しました。

それにしても、この安定感。半端ないです。

紙送りのローラーも無駄な動きがありません。

印刷された紙があちらこちら、飛び散ることもありません。

すべて、計算づくめのこの機械。Made In Japanですね。

手仕事で世界へ

最後に紹介したいのが、とある金物職人さんの話です。
会計事務所時代の顧問先で、年に一回の決算のとき、職人さんの工房を訪ねておりました。

そこは、街の再開発の間にある古びた小さな工場。
ところが、そこで作られていたのは、世界的なハイブランドの店舗で使われる金物装飾だったのです。

真鍮を叩き、磨き、曲げ、焼く。
すべて手作業。ほんの1ミリの曲がり具合も、目と手の感覚で調整していくというのだから驚きです。

取引先から注文が入ると、設計図がFAXで届きます。

それをみながら、材料の見積もりをして、特殊加工業者にも手配するなど、職人同士の連携プレーが見られます。

 

仕上がった製品は、まるでアートのような佇まい。
“手の跡が見える美しさ”というのは、まさにこのことだと実感しました。

そして何より、この職人さんのもとに、世界ブランドからのオーダーが入っているという事実に、「手仕事はまだまだ通用する」と勇気をもらいました。

技術を未来へ

この3つの出来事に共通していたのは、「人が関わっていることの強さ」でした。
どれも、ただ効率化された製品ではなく、作り手の思いや工夫がにじみ出ています。

そしてそれらは、「時代が変わっても古くならない価値」を持っています。
むしろ、こうした“変わらないもの”こそが、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。

DXやAIの進化も素晴らしいものですが、こうしたアナログな技術や感覚的な職人技が、置き換えられることはないと思います。

日本には、まだまだ誇れるものづくりの力がたくさんあります。
その力が、しっかりと次の世代に受け継がれていくような社会であり続けてほしい。

私は、心からそう願っています。

あなたの身近にも、「これ、実はすごいな」と思えるものがあるかもしれません。
そうした“小さなすごさ”に目を向けてみると、きっと世界の見え方が少し変わってくるはずです。

どうぞ、今日からの毎日を、ものづくりの目線で眺めてみてくださいね。

=編集後記=

【昨日のできごと】
夜の24時になると、システムダウンするクラウド会計ソフトを使っての記帳代行。
利用する時間帯を考えることにしました。

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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