自分一人で課題が解決できないとき、色んな方法があります。
ひとりビジネスなら、大きな仕事を請けないことができます。
しかし、課題解決に向けてチーム戦で挑むこともあります。
Notionは、このチーム戦での本陣として活用することがあります。
今日は、私の地域が抱える問題を例にしていますが、どの組織でも抱える共通の悩みでもあります。
実例を交えながら、交差する課題をNotionでどうクリアできるのか、架空のページを作ってみました。
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長い距離を走る夜行列車も、行き先ごとに分かれるよう連結して始発駅をでます。
環境問題に取り組む地方自治体の悩み
私が住んでいる地域に、小さな沼があります。
私は、ここでディンギーセーリングをしており、目の前の水の状態を肌で感じています。
沼とはいえ、水たまりに毛が生えたものではなく、それなりの水辺で自然豊かな環境となっております。
周辺に古墳も多く、太古の昔から生活していた遺跡があり、大正時代には時の文豪や文化人たちがわらわらと集まり、コミュニティを形成した場所として有名です。
当時は自然豊かで、夏には子どもたちが泳げる水質を保っていました。
しかし、その後の高度経済成長の時期に入り、宅地開発が乱立したことで、この沼は日本一汚い湖となりました。
そこから、地域の人たち、行政ともに水質改善に力を注いできています。
そのおかげか、この沼でトライアスロン大会も開催されるようになり、水質改善は進んでいますが、かつての美しい沼はもうなくなっているのは否めません。
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透明度はほぼない。
そこに、今問題になっているのが、外来種植物の驚異的な繁殖による生態系の破壊です。
生態系が破壊されると、沼が自ら持つ自浄作用がなくなるので、ますます水質維持が難しくなります。
ここまでくると、地元住民によるボランティアで、なんとか賄える規模ではなくなります。
行政が予算を投じて、抜本的改善をしないと環境維持すらできなくなっているのです。
では、この問題を誰が責任を持って解決するのか。
行政には、いろんな部署があります。縦割りです。
沼にはいろんな部署が関わっており、それぞれが単独で動くため、なかなか解決に至らない現実があるのです。
そこで、ここからは、私の妄想話となります。
もし、行政にNotionを導入したらどうなるか。
ちょっと検証してみようと思います。
行政の縦割り、外郭団体や観光団体をどうまとめるか
地域にある沼に関わる部署、団体はざっと指を数えてみて、これだけたくさんあります。(あくまで架空の自治体です)
行政:環境保全(環境問題)、土木整備(沿岸工事、水面利用ルール)、商工会(観光)
民間:沼沿岸にある企業、セーリングなどレクリエーションや沿岸部の環境を保全するNPO団体、漁協組合など
地域住民:沿岸地域の町内会、外部からくる散策目的の一般の人
ざっと、みただけでも、これだけ多岐にわたります。
行政は、予算規模も大きく、ルールを作ったり守っているか監査する立場でもあります。
民間は、一般企業や団体などの組織が該当します。
そして、地域住民は、個人一人ひとりです。環境問題に積極的に行動するよりは、日々の生活の積み重ねから、環境を守る意識を啓発することになります。
団体などの組織と、個人に向けてのInformationは、役割が違うので別々のページを作ることになります。
では、早速簡単ですが作ってみます。
予算を潤沢に取れたら、Notionのエンタープライズプランで運用しますが、最初は予算がない中で稼働します。
とにかく、作って動ける環境をまず作り、一番規模の小さい課金プランで運用していきます。
管理者ひとり、あとはゲストを招いていきます。
これは、このワークスペースを管理するためのページです。
ここから、階層を下に増やしていきます。
このために、人事をどうすればいいのか、次のように考えます。
- Notion全体管理者
- 各セクション(県、市や各種団体、住民向けサイト)構築リーダー
それぞれのセクションからNotionを担当する人を選出します。
一般的に、このようなプロジェクトを組むとき、各セクションから人を選出してチームを作ります。
しかし、プロジェクトと日常業務が離れることで、部署の中の人が人ごとになる傾向があります。
そのため、日常業務の中に全員が目に触れる場所にサイトを作る意味があります。
もし、Notion人材がいない場合、部署の中に異動でできる人を入れることも考えます。
地域住民向けのサイトは、現状の取り組みと各家庭の取り組みを組み合わせた情報提供をします。
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ざっくり作ってみて、Web公開します。
Notionの良さは、まずは必要な情報は何か、ざっくりと目次を作ることができる点です。
通常、しっかりと設計して作り込まないと、各部門の連携は難しいです。可能ですが専門知識と技術がないと作れません。
でも、Notionは、ラフ図段階で組み上げて、細部は後で作っていくことが可能なのです。
初速が肝心なプロジェクトには、Notionは有効に使えます。
最終的に、ポータルサイトには各部署が取り組んでいるタスクをオープンにして、進捗率を全員が見られるようにします。
ひとつのプロジェクトにおける、全タスクの見える化です。
自分とは関係ない部署が、どのような取り組みをしているのか、管理職だけではなく、担当者レベルまで情報を共有することができます。
情報と理解を共有することが問題解決の近道
ざっくりと、ブログを書きながら、Notionのページを作っていったので、ものすごく大まかなものになりました。
今までの縦割り行政ではできなかった、各部署、他団体、そして住民への落とし込みがすべて見えるようになります。
縦割り行政でできなかったことが、このすべてを関わる人全員で見える化にすることができ、問題を共有することができます。
今回は、行政だったら、こんなイメージでできそうと妄想してみましたが、
これは、大きさは違えど、どのような組織でも同じ方法で問題解決のきっかけが得られるようになります。
このNotionページは、組織のトップの役割に似ています。
人が取りまとめると、どうしてもスピード感は落ちて、情報の取捨選択がされています。
でも、すべて見える化にすることで、トップ一人に負担かけていた仕事の意義を、各人が自分で適したタイミングで得られるようになります。
トップダウンではなく、ボトムアップによる提案をトップが判断する運用になるはずです。
長年抱えていた悩み。Notionに置き換えて、見える化にしたら、組織のメンバーが自ら解決できるようになるでしょう。
もし、その手応えを感じたら、そこで予算を組んで、Notionのチーム利用に発展していけばいいのです。
かつてのルールどおりじゃないかもしれませんが、まずはローコストでやってみてはいかがでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
渋谷の天狼院書店にてNotionセミナーを。
その帰りに、シルバーヘアをケアできるシャンプー探しに東急ハンズへ。
私のほしいものが、なかなかありません……。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
=おすすめのサービス=
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