私は、50代からのひとりビジネスを勧めていますが、
いろんな経験を積める時期の方々には、チームビジネスの体験を勧めています。
すでに50代の方は、若いときとは違う時間の捉え方で、今やるべき行動を選択していきます。
しかし、若い世代の方には、思い切り自己陶酔してもいいから、まずは行動すべしと言ってきました。
これは、二十歳になる我が子達に向けて話したことを、みなさんにも共有するために、まとめたものです。
若いときに、必ず持っておいてほしいもの
若者は、親や実家の影響と一番に受けている世代でもあります。
自分の決断が、かならず誰かの意思が絡んでいることも多く、実はアドバイスするとき、私はとても慎重になります。
対面でお会いして、声、言葉のリズム、心拍や呼吸を見ながら、その方の体格や筋肉のつき方を想定していきます。
おそらく、これは、社会体育専門学校で、水泳の教師をしていたときのクセだと思います。
生徒の泳ぎをみて、どこをどうフォローすればいいのか、どのような練習メニューが必要か、コーチングするときの分析方法でもあります。
こうやって、その人の本心を見極めて、願っている方向に、安全に一歩を踏み出せるような言葉をかけるようにしています。
絶対に、組織に入ることが正解ではなく、起業して会社を興すことも正解ではありません。
家に居候するのも必要かもしれないし、さっさと家を飛び出して、どこか遠いところで根を張りたいとおもうもの正解かもしれません。
つまり、心からつき動き、今よりもっと、自分の波動が広がれそうな世界がこれなんだ!と思えるものが、正解なのです。
でも、残念ながら、生まれ育った環境などで、知らないがために自分の可能性を広げられない人もいます。
だからこそ、今考えていることがすべてではないことを、知っておいてほしいのです。
組織内でのメンバーシップ、チームリーダーとしてのリーダーシップ
組織内のメンバーシップといえば、会社に入って、上司の下で働く平社員を想像します。
チームリーダーとしてのリーダーシップといえば、起業して仲間を集めて事業をする創業者を想像します。
全く持って違うように見えますが、私から見れば、これは同じです。
実は、いいリーダーは、いいメンバーシップの中から生まれます。
会社組織にいたら、リーダーになるには時間がかかります。
起業すれば、いきなりリーダーになります。
この時間差の違いはありますが、本質は全く持って一緒です。
こうしてみると、起業するとき、すでに違う分野で、いいメンバーシップの体験を積んでおくと良いことがわかります。
若い起業がまず失敗するのが、このメンバーシップを鍛えていないがために起こる、人心掌握のスキル不足です。
自分がやり始めたことが軌道に乗り、人を雇ってみたいと思う規模になるとき、そのときには、リーダーシップを発揮できる素地を作っておきたいものです。
そういう意味で、違う分野でのアルバイトや、サークル活動は、有意義な体験です。
ひとりで完結する仕事を選ぶ我が子に、アルバイトを勧めていたのはこのためです。
チームで、リーダーの元、行動をともにする体験は、若いときにしか得られないものです。
リーダーになるのに、必要なこと
では、リーダーに必要な資質は、どういうものでしょうか。
ここでは、超具体的にリストアップしていきます。
ビジネスにおけるリーダーには、二通りあります。
雇い主としてのリーダーと、個人事業主の集団でのリーダーです。
雇い主のリーダーになるための必須科目
雇用関係でのリーダーシップは、雇い主が従業員の人生のすべてを責任持つことにあります。
これは、想像以上に重たいものです。
中小企業の社長さんが、まさにこれです。
よく聞く悩みは、従業員の生活を守るために、資金繰りに苦慮したり、右腕と思っていた従業員の裏切りや部下の成長がないことなどです。
お金と人。絶えずこの悩みがつきまとうのが、雇用者である証拠とも言えます。
もし、会社を興して人を雇いたいと思うなら、次の科目をクリアしておくと、随分とラクになります。
- 簿記・経理・税務
- 労務
- 資金調達(銀行対応・投資家対策)
これらは、法律の側面から、従業員を守るためのTipsです。
マインドは、これらを勉強していくうちに、育ちます。
個人事業主集団のリーダーになるための必須科目
自立した個人事業主とチームになって仕事をする場合、法律の勉強をするとならば、次の科目になります。
- 簿記・経理・税務
- 法務(契約書の書き方)
- 資金調達(借入の種類、保険関連)
法人と違い、個人事業主の場合、資金調達が不利になることが多いようです。
今年の11月に、フリーランス法が施行されたので、このあたりもチェックしておくとよいでしょう。
どちらにも共通する、リーダー必須スキル「発信力」
今回のリーダーは、ビジネスリーダーに特化して書いております。
ビジネスの基本は、簿記・経理なので、どの形態であろうと、共通必須スキルになります。
起業したての頃は、まずは自分から勉強していきましょう。
最初から専門家に依頼するなら、自分でもできる方法を伝授してくれる方に依頼しましょう。
いつ何時、士業系専門家に依頼する資金力がなくなることもありえます。
まずは自分で自分の身を守れるよう、自分でもできるようにしましょう。
ビジネスしたいなら、これは必須です。
あと、必要なスキルは、「発信力」です。
従業員に、社長の理念を伝える。
外注先となる仲間に、仕事の完成度に求める精度。
これらには、リーダーから伝える力は欠かせません。
一番わかり易いのは、AIに伝えるプロンプトでしょうか。
AIに理解させるために、事細かに指示することに、めんどうと思わないことがリーダーに求められる条件です。
AIと違って、人は、それぞれ持っている背景も違います。
思考も理想も違い、十人十色です。
もしかしたら、AIよりも出す指示は、難しいかもしれません。
というか、AIよりも感受性を持っているので、その対応もしていかなければなりません。
相手のことを理解していないと、伝えることもできません。
リーダーに求められるのは、人への興味関心があり、一人ひとりに伝わるよう、発信スキルのバリエーションを持つことです。
これは、法律に従った仕事をする私から、子どもたちに伝えた内容です。
親子ですから、「おかん、うるさいわ」と言われておりましたが、社会人経験を積んだ今、
冷静に、人の話しを聞いてくれるようになりました。
人は、自分の経験からアドバイスします。
でも、実際に多くの経営者の方々とお会いして、最終的には、法律を理解している人が強いことがわかったので、あえて個人的な体験によるアドバイスは最初からしないようにしています。
起業を目指しており、すでに先輩から色々と教えを請うことができているかもしれません。
最初に申し上げた通り、若い世代はとくに、人(親や兄弟、学校等での人間関係)の影響を一番に受けます。
でも、本当に自分にあったやり方は、実は自分にしかわかりません。
人からのアドバイスも、正解かもしれないし、そうじゃないかもしれません。
でも、簿記・経理・労務・法務の基礎知識を身につけることは、自分のオリジナルの最適な方法を築きあげる土台になり、裏切ることはありません。
遠回りに思えるかもしれませんが、地道にビジネスの基礎を身につけていくことが、一番の近道だなと、この年になって強く思えるようになってきています。
「規模が大きくなったら、専門家に頼めばいいよ」
「手間のかかるものは、お金で解決しな」
そのアドバイスは、その時の正解かもしれませんが、資金難になったとたん、これは不正解になります。
これから、ビジネスを始める若者に向けて、いつなんどき、揺らがない力をつけて欲しい。
そう、おばさんは思いながら、自分自身にも言い聞かせている次第でございます。
=編集後記=
【昨日のできごと】
ヨットクラブハーバーの大そうじ。
桟橋の塗り替えをして、きれいになりました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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