※学校説明会での一コマ
先日、地元公立高校の学校説明会に行ってきました。
昨今のご時世のため、一堂に会する形ではなく、分散して教室ごとに学校が作成した動画を見る、という方式でした。
動画ですから、校長先生の話から始まり・・・、だいぶ硬い内容です。
しかし、本当におもしろかったのが、その後の校内見学で、夏休みの部活動の様子を見せてもらった一幕が、大変興味深かったのです。
高校生って、すごい。
来年、自分たちの後輩になろうとする中学生やその親に、懸命に自分たちを売り込んでいたのです。
それも、部活によって、様々でした。
性格や内容によって、プレゼンテーションの形が変わるようです。
やって見せて空気感を醸し出す
美術部
部屋はオープンでしたが、ものすごい静寂でした。
二人の部員が、ひたすら静物画を油絵で書いていただけですが、その空気感がすべてを物語らせていたので、ぐうのねもでませんでした。
弓道部
部員数も多く、弓を弾く基礎練習なるものをやっていました。
いわるゆ普通の部活動です。声をかける空気はなく、こちらは、ただ眺めるだけで精一杯です。
自分たちの特性を打ち出すワークショップ型
弦楽部
普段見ない楽器がたくさんあって、部員たちが個々で練習しています。
部屋もオープンで、入ってみると、「楽器さわってみますか」と声をかけてくれます。そして、一から弾き方を教えてくれます。
楽器から音が出たときの感動は、中学生にとってワクワクします。
ハンドボール部
グランドにテントをたてて、実際にボールを使わせてくれます。
まるで、文化祭の出し物のようです。
フェンシング部
説明会会場の入り口で、あの出で立ちで出迎えてくれました。
「フェンシング部に入ったら、もしかしたら、オリンピックに出られるかも」
と、通りかかる中学生たちに声をかけます。
オリンピックネタを使うとは、さすがです。
ひたすら質問に答える知識提供型
書道部
広い教室床いっぱいに、下敷きを敷き詰めて、いくつか書きかけの作品が置かれていました。二人の部員が、積極的に声をかけてくれます。
壁にかけられた大きな筆に目が行き、説明を求めると、嬉しそうに話してくれました。
科学部
自分たちの行っている実験道具を見せながら、説明してくれました。
道具の材質を考えて作る班、マイコンの基盤を作る班、プログラミング班、パーツの設計製作班・・・
とても、物静かな語り口ですが、熱い熱意が伝わります。
プレゼンテーションをする際、何を一番大切にすべきなのか、高校生から教わったように思えました。
うまいとか、下手とか、関係ないのです。
紹介するものの特性をよく捉え、相手に何を一番伝えたいのか、よくわかっていないと、相手に伝わらないことを再認識しました。
うまい下手ではない。プレゼンしている自分が一番ワクワクすることが、大切なんだと、改めて思った次第です。